人生で2度交通事故を経験したことがあるんです。
その両方がもらい事故です。1度目はなんと10tトラックに後ろから追突。2度目は営業者が後ろから追突。
しかも1度目の追突からわずか4年しか月日が経っていないのに2度経験しました。
流石に2度目は事故直後とはいえ、とても冷静ではいられなかったです。なぜなら1度目は独り身でしたが、2度目の時は結婚をしていて1歳の子どもがいました。そしてその子どもを後部座席に乗せていました。
車の修理、自分自身の身体のこと、そしてなにより我が子の身体のことが心配で、頭をよぎるのは「これからどうしたらいいのか?」という不安ばかりでした。
そんな時、ふと思い出したのが保険に付けていた弁護士特約の存在でした。
弁護士特約に入っていたおかげで、その後の手続や交渉が驚くほどスムーズに進みました。この記事では、私の体験を通じて、もらい事故に遭った際に弁護士特約がどれほど頼りになるかをお伝えしていきます。
もらい事故とは
日常生活で運転していると、どんなに注意を払っていても避けれない事故があります。それが「もらい事故」です。
もらい事故とは、相手の過失によって自分が巻き込まれる事故のことを指します。つまり0対10で相手に過失がある場合のこと。
自分にまったく否がないのに、突如として起こるトラブルに巻き込まれるのは誰にとってもストレスフルな体験です。
もらい事故の具体例としては、以下のようなシチュエーションがあります。
- 信号待ちをしていた際に後方から追突される
- 交差点を直進していたところ、脇道から出てきた車に追突される
- 駐車場で停車中に隣の車がドアを開けた際、自分の車にぶつけられる
もらい事故の現状
日本におけるもらい事故の発生頻度は決して低くはありません。交通事故全体の中でも、被害者側に過失がない事故は多く発生しています。
警察庁のデータによれば、年間で数万件のもらい事故が報告されており、これは全体の交通事故の中でもかなりの割合を占めています。
こうしたもらい事故の影響は、単に車の損傷だけではありません。事故後の手続きや相手との交渉、そして何よりも精神的な負担は計り知れないものがあります。
もらい事故に遭うことで、被害者は予期せぬ問題に直面します。だからこそ、事前にしっかりと備えることが重要です。
弁護士特約のような保険オプションを活用することで、事故後のトラブルを最小限に抑えることが可能です。
弁護士特約とは?
もらい事故に備えるための強力なツールの一つが弁護士特約です。弁護士特約とは具体的にどのような保険で、どのように利用できるのでしょうか。
弁護士特約の概要
弁護士特約は、自動車保険に付加することができるオプションの一つで、事故に関するトラブルや紛争が発生した際に弁護士のサポートを受けられる保険です。
これにより、法的なアドバイスを受けることができるだけでなく、交渉や訴訟の手続きも弁護士に任せることができます。
保険会社によって細かな内容は異なりますが、一般的には以下のようなサポートが含まれます。
利用シーン
弁護士特約が役立つ具体的なシチュエーションは多岐にわたります。以下にいくつかの例を挙げます。
- 事故後の示談交渉:相手方の示談交渉が難航した場合に代理で交渉をして解決
- 過失割合の争い:事故の過失割合について双方の主張をが対立する場合、公正な判断を得やすい
- 損害賠償請求:物的損害や精神的損害について、適切な賠償を求めるためのサポートを受ける
弁護士特約のメリット
弁護士特約の最大のメリットは、精神的な負担を大幅に軽減できる点です。
事故後の対応において法的な知識や交渉が求められる場合は多々あります。そんな時、プロフェッショナルである弁護士に任せることで、安心して日常生活に戻ることができます。
また、保険が費用をカバーしてくれるため、費用面での心配も少なくなります。
さらに、弁護士特約を利用することで、被害者としての立場をしっかりと守り、自分の権利を正当に主張することが可能です。こうしたサポートを受けることで、事故後のトラブルを最小限に抑え、スムーズに解決へと導くことができます。
体験談:弁護士特約に入っててよかった話
もう一度お伝えすると私は2度追突事故に遭っています。1度目は10tトラックに、2度目は営業者に追突されています。
その2度の経験を踏まえて弁護士特約に入っててよかった話を紹介します。
1度目のもらい事故体験
今から10年前、当時営業の仕事に就いていて、外回りの真っ只中でした。
街なか大通りを軽自動車で運転していたところ、信号が赤に変わったため先頭にいた私は停車しました。その瞬間、後ろから10tトラックが追突しました。
すぐに私は病院に救急車で運ばれ、入院することになりました。幸い打撲程度の怪我で済みましたが、運転していた軽自動車は大破していました。その光景を見た瞬間、よく生きていたなと思いました。
病院や警察との対応が終わり、もらい事故で相手側に100%の過失があるということで、自身で入っていた保険は介入できないと知りました。
当時私は無知でしたので、どこの保険に加入しているのかもわかりませんでした。もちろん弁護士特約は入っていなかったため、相手の保険会社の担当とのやりとりは全て自身でしなければいけません。
通院に4ヶ月かかり、その間仕事もまともにできなく毎日が不安でした。定期的に掛かってくる相手側の保険会社から、まだ治らないのかと催促の電話が苦痛でした。いざ、示談を行うと、すべて保険会社の算出した金額が慰謝料として振り込まれることになりました。
この時、本当に正しい慰謝料の額なのかは調べる方法もわからないので、全て言いなりになり通院治療を終了しました。
この経験を基に私が無知のあまり相手側の保険会社の言いなりになってしまったこと、慰謝料の請求額も正しいのかわからなかったことを踏まえ、保険の勉強をしました。
これらのことを踏まえていつ事故が起こっても困らないように弁護士特約の付帯サービスがある自動車保険の見直しから始めました。
そこで私は少しでも費用を安くするためにネット自動車保険に加入し、弁護士特約を契約しました。
2度目のもらい事故体験
1度目の追突事故から4年後、2度目の追突事故は自家用車で1歳の子どもを後ろに乗せていましたが、1度目と同じで信号待ちしているところ後ろから追突されました。
流石に自身の体より子どもの心配をしました。冷静ではいられなかったですが、その場で相手の連絡先などを交換し病院に向かいました。
そして相手側の100%の過失が認められ、相手側の保険会社から連絡が来ました。なんと私が契約していたネット保険会社と同じ保険会社だったのです。
もしかして同じ保険会社なので、また保険会社の良いように進められないか心配があったので、契約していた弁護士特約を利用することにしました。
全ての交渉を弁護士に委任したので精神的な苦痛や不安は全くありませんでした。
弁護士費用も、加入している保険会社が負担してくれるので、金額の面での安心感もありました。
そしてなにより慰謝料も弁護士での基準算出になるため、私の場合は弁護士に依頼しなかった時の慰謝料の金額の2倍は違いました。
以上が、弁護士特約に入っていて良かった話です。精神的な安心、経済的な利点、手続きのスムーズさなどメリットを最大限に活かして安心を担保するという意味でもおすすめします。
弁護士特約の選び方
弁護士特約は、もらい事故に備えるための重要なオプションですが、どの保険商品が自分に最適なのか選ぶ際にはいくつかのポイントがあります。
保険商品の比較
弁護士特約は、多くの保険会社が提供していますが、その内容やカバー範囲は異なります。以下の点を比較することで最適な弁護士特約を選ぶことができます。
- カバー範囲:相談費用だけでなく、訴訟費用や交渉費用までカバーしているかを確認しましょう。
- 上限金額:保険をカバーする金額に上限が設定されていることがあります。十分なカバーを得るためには、上限金額が高いものを選ぶと安心です。
- 対象事故の範囲:弁護士特約が適用される事故の種類(交通事故のみ、日常生活でのトラブルも含む)を確認しましょう。
選び方のポイント
弁護士特約を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。
自分のリスクプロファイルを把握する
自分がどのようなリスクにさらされているかを理解することが第一歩です。例えば、通勤や通学で車を頻繁に使用する場合や、家族全員が運転する場合など、事故のリスクが高い場合は、広範囲にカバーする特約を選ぶと良いです。
保険会社の評判とサポート体制を確認する
保険会社の評判や事故発生児のサポート体制も重要な選択基準です。実際に事故が起きた際に迅速かつ親身に対応してくれる保険会社を選ぶことで、事故後のストレスを軽減することができます。
特約のコストを比較する
弁護士特約の保険料は、保険会社やプランによって異なります。
費用対効果を考慮し、自分の予算内で最大のカバーを提供する特約を選びましょう。ただし、単に安い保険を選ぶのではなく、必要なサポートがしっかりと含まれているかを確認することが大切です。
複数の見積もりを取る
一つの保険会社に絞るのではなく、複数の保険会社から見積もりを取り、内容を比較することをおすすめします。これにより、自分に最適な特約が見つけやすくなります。
既存の保険との統合を検討する
既に加入している自動車保険に弁護士特約を追加することも可能です。現在の保険プランに弁護士特約を追加することで、保険の管理が簡単になり、一元管理できるメリットがあります。
弁護士特約のまとめ
弁護士特約は、もらい事故に備えるための強力な武器となります。
適切な特約を選ぶことで、事故後のトラブルを最小限に抑え、スムーズに解決へと導くことができます。自分のリスクプロファイルや予算、必要なカバー範囲をしっかりと把握し、最適な弁護士特約を選びましょう。
弁護士特約に加入することで、安心して運転生活を送りましょう。
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